日進月歩で進化する遺伝子の世界
身体の表現型が運動トレーニングなどの環境的な要因だけでなく遺伝因子によっても影響を受けていることが, 双生児や養子などを対象とした疫学的研究により以前から報告されている。また,身体の表現型に対する運動トレーニング の効果には大きな個体差が認められ,同じ環境下で同様のトレーニングを行なってもその効果は一定ではないことが従来から指摘されてきた。このような現象は,いわゆる「素質」や「体質」としてとらえられてきたが,効果的なトレーニングや運動処方の確立といった観点から,身体応答の個体差と遺伝的背景との関わりについて関心が向けられている。分子遺伝学研究の飛躍的な進歩に伴って,健康状態や運動能力に関連した表現型に対する遺伝因子の影響についてDNAレベルでの解析が開始されており,遺伝子上に存在する塩基配列の僅かな違い (遺伝的多様性)が環境因子に対する身体応答を媒介している可能性(遺伝子一環境相互作用)が示唆されております。
遺伝子解析について

分子遺伝学研究の飛躍的な進歩に伴い健康状態や運動能力に関連した表現型(遺伝子多型)に対する遺伝因子の影響について、DNAレベルでの解析が開始されており, 遺伝子上に存在する塩基配列の僅かな違い(遺伝的多様性)が環境因子に対する身体応答を媒介している可能性(遺伝子一環境相互作用)が 示唆されています。 人間の体質を左右する個人差は、全DNAのうちたった0.1%に過ぎませんが、このわずか0.1%の違いで「自分がどんな体質なのか?」が 分かるようになってきました。

この「体質の差」=「潜在能力の差」は遺伝因子のみならず、食生活、社会環境、意識の活性化による大脳への刺激など、後天的な因子の影響も大いに受けます。

当社では、遺伝子の潜在能力傾向を分析したものをベースに、オプティマルヘルスへの有効活用が出来るような方法論(セルフコード理論)を国内の大学と連携しながら、「食」と「カラダ」についてのそれぞれの専門家が集まり研究をしております。
パーソナルジェノミクスとは?
遺伝子解析を健康増進に応用することを「パーソナルジェノミクス」と呼び、 米国など遺伝子先進国では広く普及しています。

このパーソナルジェノミクスを展開できるのは、トレーナー、カウンセラーだけです。

パーソナルジェノミクスという方法論は、解析結果を基にクライアントの様々な目的(ゴール)に 合わせた道(トレーニングメニューや食事メニュー)を作成し、指導をしていかねばならないので、解析結果によるパターン化された指導はパーソナルジェノミクスとは程遠くなってしまいます。 解析結果が同じでも、目的が違えば結果から読み取るべきことも変わって当然なのです。 一番大切なことは、遺伝子解析をした被験者(クライアント)が、できたかどうか?また、そのために自身の体質とどう付き合っていくのか?をカウンセラー、トレーナーがしっかりとお伝えし継続指導していくことで、今後の本人のライフスタイルが変わるのです。
遺伝子を解析してできること
自分の体の特性(体質)を知ることができる
 ●自分に合ったダイエット方法が分かる
 ●自分に合ったボディメイキングのトレーニング法が分かる
 ●美容や健康維持を的確な方法で行える
 ●理想の食生活の傾向を知ることが出来る
 ●自分に合った運動競技種目が分かる
期間:25日間
目的:体脂肪の燃焼
内容:遺伝子解析に基づいた筋力トレーニングと有酸素運動
結果:
体重 98.3kg → 76.9kg
筋量 55.3kg → 53.6kg
脂肪量 36.9kg → 20.9kg
脂肪率 38.4% → 18.6%
遺伝子解析の結果
瞬発力に特化しており、代謝率が低く筋合成が高い為、
脂肪を燃焼させるのがかなり難しい体質であると言える
遺伝子解析をする事により体脂肪の燃焼に特化した
トレーニングが可能になった
今回のトレーニングで成果が大きかったのは
落としにくい内臓脂肪量が
VFA㎠(内臓脂肪面積)201㎠ → 134㎠
6.5kg → 3.7kgになったことが大きい
皮下脂肪に関していえば
30.9kg → 21.0kgと9.9kg落ちているが
3ヶ月間で内臓脂肪量が3.1kgの減量が
かなりの成果であると言える
遺伝子解析の特徴に特化したトレーニングで筋量を落とす事なく
内臓脂肪と皮下脂肪の燃焼を効率よく行う事が出来た

期間:25日間
目的:体脂肪の燃焼
内容:遺伝子解析に基づいた筋力トレーニングと有酸素運動
結果:
体重66.7kg → 61.7kg
筋量48.8kg → 48.6kg
脂肪量14.1kg → 9.5kg
脂肪率21.1% → 15.4%
遺伝子解析の結果
代謝率がかなり高く筋合成力が低いため、
筋肉ダメージを与えるトレーニングをしても
筋肥大が起こりにくく筋力アップのみ可能になった
体脂肪の燃焼に特化したトレーニングが可能になった
今回のトレーニングで成果が大きかったのは
落としにくい内臓脂肪量が短期間で
VFA㎠(内臓脂肪面積)110㎠ → 83㎠
2.0kg → 1.2kgになったことが大きい
皮下脂肪に関していえば
12.1kg → 8.3kgと3.8kg落ちているが
25日間で内臓脂肪量が0.8kgの減量が
かなり特殊であると言える